富田林、金剛、大阪狭山市の美容室エメールヘア
オーナーの木全、女性モード社さんの月刊美容界にコラム書いてます
それもお坊さんとして
美容道
3月は美容室にとって繁忙期でもある月ですよね。
そこで美容師にとってずっとついて回るものの一つが売上です。
よく結果が全てなんてことを言うこともありますが、私は人生も売上も結果が全てではないと信じております。ただ経営者なので全く意識していないと言えば嘘になりますが。
昔から日本では柔道、剣道、茶道、華道といったように道という文化が育まれてきました。武道が結果としての強さより人としての成長を大切にしてきたように古来、結果より過程に私たちは本質を見いだしてきたからです。皆さんも何かしらの目標をたてて日々過ごされていると思いますが、ただ残念ながらその目標は必ずしも達成されるとは限りません。しかし、私たちは達成を目指す過程で多くのものを得ていくでしょうし学びます。
仏教では二河白道の例えで、ある旅人が西に向かって果てしない道のりを進んでいると道の南北両側に大波をともなった水の河と猛烈な勢いで燃え盛る炎の河に至ります。この水火二河の真ん中には幅が十五センチほどの一本の白い道が西に通じています。さらに旅人が後ろを振り返ると群賊や悪獣が旅人をねらって襲ってきます。旅人はあとに戻ることも出来ません。進むも退くもとどまるも死しかないと恐怖におののく旅人に東の岸から「大丈夫だから白道を西に向かって真っすぐ進みなさい」というお釈迦様の声が聞こえてきます。西の岸(お浄土)からは「私がいるから安心してこちらにきなさい」と阿弥陀仏の声が聞こえてきて旅人は白道を進んで行くというたとえです。
私たちも岐路に立った時人生の節目が訪れた時、目の前に幾つかの選択肢が扉のように現れます。どれを選んでも正解です。大切なのは選んだ道をしっかり丁寧に歩むことです。
あの時、ああしておけば良かった。あの時、あんなことしなければ良かった。そんな事を思わないように毎日を過ごしていきたいですよね。人生はあっという間に過ぎていきます。後悔するくらいならやっておきましょう。失敗は笑い話にはなりますが、やらずに終わったら話のネタにもなりません。やるか、やらないかの岐路にたっているのなら迷わずに進みましょう。人生は選択の連続で成り立っています。その時に何を選ぶかで、生き方が変わってきます。“自分らしく”生きる。自分を幸福にしてあげられるのは自分だけです。人は一人では生きていけません、過ぎたことにとらわれず、まだ見ぬ未来を恐れず、結果を恐れず胸を張って美容道を歩みたいですよね。
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